2018-12-01 ビニール袋 風に吹かれて舞うビニール袋 私の足を横切ってどこか遠くに消えてった 誰かの傘からいつのまにか抜け落ちたのだろう 誰も気付かないし、 誰も気に留めない 私もきっと同じような存在なのだろう 我武者羅に探す、ビニール袋の良いところ そんな阿呆らしいことを考えて、 また今日もいつのまにか眠る ボロボロになった薄汚れたビニール袋 その姿が最期なのか、何が最期なのか この世の全てに無抵抗な姿が私に重なる 誰も気にしないし、 誰も受け入れない 卑屈な考えで、皮肉な物言いで、 見るも無残な姿のまま、 この先もずっと眠りにつく