ビニール袋

 

 

風に吹かれて舞うビニール袋

私の足を横切ってどこか遠くに消えてった

 

誰かの傘からいつのまにか抜け落ちたのだろう

 

誰も気付かないし、

誰も気に留めない

 

私もきっと同じような存在なのだろう

 

我武者羅に探す、ビニール袋の良いところ

そんな阿呆らしいことを考えて、

また今日もいつのまにか眠る

 

ボロボロになった薄汚れたビニール袋

その姿が最期なのか、何が最期なのか

 

この世の全てに無抵抗な姿が私に重なる

 

誰も気にしないし、

誰も受け入れない

 

卑屈な考えで、皮肉な物言いで、

見るも無残な姿のまま、

この先もずっと眠りにつく